蜂の子に含まれているビタミンについて

蜂の子に多く含まれているのは、水溶性であるビタミンB群です。
ビタミンB群は、ビタミンB1、B2、B6、B12の4種類と、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチンの4種類からなるビタミンです。
水溶性ビタミンには9種類あり、その内8種類がビタミンB群、残り1つはビタミンCです。

哺乳類などの動物は脂溶性ビタミンを外からとる必要がありますが、昆虫は脂溶性のビタミンを動物ほどには必要としません。
代わりに必要とするのが上記の水溶性ビタミンで、ビタミンCについては体内での合成能力があるといわれています。

蜂の子に含まれているビタミンと、その役割についてご紹介します。

水溶性ビタミンについて

水溶性ビタミンはその名の通り、水に溶けやすい性質を持っているビタミンで、体内で一定の濃度を超えると尿から排泄される特徴があります。

水溶性ビタミン中の多くを占めるビタミンB群は、体内でエネルギーを作り出すことに関わっています。

ビタミンB群にはそれぞれ役割があり、どれが欠けても体内の代謝がうまくいかなくなります。
そのため単独ではなく複合的にバランスよく摂る必要があると考えられています。

蜂の子に含まれるビタミンB群

蜂の子にはビタミンB1、B2、B6、B12はもちろん、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチンも含まれ、人間に必要なビタミンB群がバランス良く含まれています。

特に蜂の子を真空乾燥させ、サプリメント状にした蜂の子は、動物性食材のレバーに劣らない ほどビタミンB群がバランスよく、かつ豊富に含まれています。

ビタミンB群それぞれの役割について

ビタミンB群それぞれの役割は、以下の通りです。

ビタミンB1

ビタミンB1から変換された補酵素は、体内でエネルギーを作りだす重要な反応に関わっています。
そのためストレスや疲労、炭水化物やアルコールのとりすぎなどでエネルギー消費量が多くなると、ビタミンB1の要求量も高まり、食事からとる量が少なくなると食欲減退や疲れやすいなどの不足症状があらわれやすくなります。

ビタミンB2

ビタミンB2は栄養を代謝する働きや、成長促進、皮膚や粘膜保護の働きに関わっています。
ビタミンB2不足は現代の食生活ではあまり起こらないと考えられていますが、偏った食生活や体調不良、各種疾患を抱えているとき、飲んでいる薬の影響によっては不足することがあると考えられています。

ビタミンB6

ビタミンB6は栄養の代謝や神経伝達物質の合成、ホルモン調節因子として働いています。アミノ酸の代謝と神経伝達物質の合成に重要な役割をもっています。
植物性食材より、動物性の食材からとったほうが体内で利用しやすいと考えられています。

ビタミンB12

ビタミンB12は微生物が作り出すビタミンで、アミノ酸や脂質の代謝に関わっています。
動物の体内で腸内細菌によって作り出されているため、植物性食材では海藻以外ほとんど含まれていません。そ
のため菜食主義の人や胃腸の働きが弱い人で不足しやすいと考えられています。

ナイアシン

エネルギー作りや栄養の代謝に関わるビタミンです。
体内では肝臓、あるいは腸内細菌によって必須アミノ酸のトリプトファンから合成され、食事からとったトリプトファンの1/60がナイアシンに変換されます。
ナイアシンはとうもろこし主体の食事で不足しやすく、熱湯に溶けやすい特徴があるため、偏食やゆでる調理で失われやすい栄養素です。

パントテン酸

糖や脂肪酸の代謝に関わりがあるビタミンで、卵や牛乳、レバーや納豆などさまざまな食品に含まれるので不足症状があらわれにくいビタミンです。

葉酸

栄養の代謝やタンパク質の合成に関わるビタミンです。
妊娠中や腸の吸収が衰えたとき、薬の服用時や病気中に不足しやすくなります。

ビオチン

腸内細菌によって作られているため欠乏症が起こるほどは不足しないといわれていますが、細菌が作る量だけでは多少不足することがあり、食事からもとる必要があります。
しかし、さまざまな食材に含まれているため、通常の食生活を送っていればまず不足しません。

蜂の子はひとつの食材にバランス良くB群が含まれているため、効率よくビタミンB群を摂取できるメリットがあります。
ビタミンB群を意識して摂取したいときは、ぜひ蜂の子を選択肢のひとつに加えてみてください。

参考URL
蜂の子のビタミン解説
http://xn--u9jwc973ph34a6dhgl8a.com/4.html